大河ドラマ「いだてん」北島康介さん古橋廣之進さんを演じる

NHK大河ドラマ「いだてん」で古橋廣之進役で北島康介さんが出演!

こんにちはアラ還おやじです。

今期の大河ドラマ「いだてん」、なかなか視聴率が伸びないことで注目を浴びていますが、一方では豪華な俳優陣がキャスティングされていることでも注目されています。

そんな「いだてん」に、今度は水泳選手として活躍した北島康介さんキャスティングされることが発表されました。北島康介さんが演じるのは、フジヤマのトビウオと異名をとった往年の水泳の名選手”古橋廣之進”さんです。

このフジヤマのトビウオと言う異名が、現在の競泳日本代表の愛称「トビウオジャパン」になっているのですよね。

今回は、北島康介さん演じる古橋廣之進さんにスポットを当てたいと思います。

古橋廣之進(いだてん・北島康介)とは?経歴・世界記録・エピソードなど

古橋廣之進さんの経歴やエピソード、そして古橋廣之進さんが樹立した数々の世界記録などについてまとめてみました。

古橋廣之進さん、お名前は「ふるはしひろのしん」とお読みします。

1928年(昭和3年)9月16日静岡県浜名郡雄踏町(現・浜松市西区)にて生まれ、日本大学法文学部(現在は法学部)政治経済学科卒業されています。
水泳選手としての活躍はもちろん、現役引退後も母校・日本大学の教授日本水泳連盟会長、国際水泳連盟副会長、日本オリンピック委員会会長を歴任されています。
2009年、イタリアのローマで開催されていた世界水泳選手権最終日の8月2日、滞在先のローマのホテルにて急性心不全でお亡くなりになっています。享年80歳。国際水泳連盟総会で副会長に再任されて9日後のことでした。

古橋廣之進さんは小学校4年で水泳を始る、最初の異名は「豆魚雷」

古橋廣之進さんは、雄踏小学校4年の水泳部に入部したことをきっかけに水泳を始めます。そして、6年生の時には、100mと200mの自由形で学童新記録を樹立し、その時の活躍を報じた新聞で「豆魚雷」との最初の異名を付けられています。

その後、浜松第二中学校(現・静岡県立浜松西高等学校)へ進学するも、激化する太平洋戦争の影響で水泳が続けられず、その上、学徒勤労動員で働いていた工場で左手の中指を挟まれ第一関節から先を失っています。事故にあった頃には「もう泳げない」とかなり落胆していたとのエピソードが残っています。

大学進学後水泳を再開

日大に進学後水泳を再開。

1947年の日本選手権では、非公式記録ながら400m自由形の当時の世界記録を上回る4分38秒4で優勝しています。
翌1948年8月の日本選手権では、世界記録を上回る400m自由形4分33秒4、1500m自由形で18分37秒0を記録し優勝しています。また、同年9月に開催された学生選手権においても、400m自由形では自己記録を更新する4分33秒0、800m自由形では9分41秒0を記録し、いずれも世界記録上回っていました。

しかしながら、これらの記録は、当時、日本が世界水泳連盟から除名されていたため「世界記録」として公認されませんでした。

当時のエピソードとして、国民体育大会に出場するために東京から兵庫県宝塚市へ向かう途中で「汽車賃がないので、列車に無賃乗車して乗り継いでやっとのことで宝塚に行った」と後に語っています。

また、戦後の苦しい時期に「世界記録」を連発する古橋廣之進さんは、国民的ヒーローだったそうです。

フジヤマのトビウオ

1949年6月、日本が国際水泳連盟に復帰を認められます。その同じ年の8月、ロサンゼルスで開催された全米選手権に古橋廣之進ら6選手が招待され、400m自由形で4分33秒3、800m自由形で9分33秒5、1500m自由形で18分19秒0を記録し、3っの世界新記録を樹立しました。

そして、アメリカの新聞では「フジヤマのトビウオ」(The Flying Fish of Fujiyama)と呼ばれることになります。

この大会後は、ハリウッドでは、コメディアンで俳優のボブ・ホープさんらからもサインをねだられたとのエピソードを残しています。

ヘルシンキオリンピック出場、そして引退へ

1951年大学を卒業後、大同毛織に入社します。

1952年、ヘルシンキオリンピックに出場します。しかし、結果は、400m自由形8位に終わります。古橋廣之進は、この時既に選手としてのピークを過ぎていた事、そして、1950年の南米遠征中に罹患したアメーバ赤痢が響いたと言われています。

この時、実況を担当していたNHKの飯田次男アナウンサーが涙声で「日本の皆さま、どうぞ、決して古橋を責めないで下さい。偉大な古橋の存在あってこそ、今日のオリンピックの盛儀があったのであります。古橋の偉大な足跡を、どうぞ皆さま、もう一度振り返ってやって下さい。そして日本のスポーツ界と言わず、日本の皆さまは暖かい気持ちを以て、古橋を迎えてやって下さい」と述べたそうです。

現役引退後は

1966年、大同毛織を退社し、日本大学専任講師となると共に日本水泳連盟役員となっています。

1969年、東京都品川区大井に「品川とびうおスイミングクラブ」そして 1970年には「とびうお杉並スイミングクラブ」を設立(後に倒産)し後進の指導にあたりました。

1976年からは国際水泳連盟副会長、1985年には日本水泳連盟会長に就任し、神戸市で行われたユニバーシアード大会事務総長を務められています。また、1990年から1999年までは日本オリンピック委員会(JOC)会長となり、1996年アトランタオリンピック日本選手団団長を務めらたことは、記憶に新しいところです。

大河ドラマ「いだてん」では北島康介さんが古橋廣之進を演じます

フジヤマのトビウオ「古橋廣之進」さんを演じる北島康介さん、同じスイマーとして最高のキャスティングではないでしょうか!

このキャスティングについて、スポニチアネックスなどでは以下のように報じています。

「いだてん」新キャストに“フジヤマのトビウオ”古橋廣之進役で北島康介さんがドラマ初出演

俳優の阿部サダヲ(49)が第2部(後半)の主演を務めるNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜後8・00)の新たなキャストが9日、同局から発表され、古橋廣之進役で04年アテネ、08年北京五輪で平泳ぎ2冠を果たした北島康介さん(36)が出演することが分かった。北島さんは初のドラマ出演となる。北島さんは第40回(10月20日放送)に登場予定。

北島さんが演じるのは“フジヤマのトビウオ”の異名をとった国民的ヒーローの古橋廣之進。小学生の時から数々の記録を塗り替え、「豆魚雷」と呼ばれた。敗戦国の日本が参加できなかった1948年ロンドン五輪の裏で、田畑政治(阿部)が同日程で開催した日本選手権に自由形で出場し、ロンドン五輪の金メダリストの記録を上回る世界新記録を樹立し、一躍、極貧に苦しむ日本の国民的ヒーローとなった。古橋の泳ぎは国境を越えて勇気と感動を与え、アメリカの新聞は“フジヤマのトビウオ”と称賛した。

報道によると、北島康介さんは今回のオファーを受けるにあたって、「ドラマ出演のオファーが来るとは想像もしていなかったので驚きましたが、古橋先生の役ということだったので快くお受けしました」と素直な気持ちを語られています。

また「古橋先生は僕が初めて代表入りしたときの会長でいらして、選手の僕たちをサポートしていただきました。おそらく僕が古橋先生のことを直接知っている最後の世代で、古橋先生から厳しいお言葉だけでなく、水泳に対する思いやここに至るまでのお話を聞く機会が多くありました。僕より下の世代やこれからの水泳界・スポーツ界に、古橋先生がこういう人だったんだということを少しでも伝えられたらと思います」と恩師を演じることへの思いを綴られています。

北島康介さんは、同じ水泳選手として、どのように古橋廣之進さんを演じるのか、10月20日の放送が楽しみです。

ネットの反応

今回の報道につい、ネットではどのように反応しているのでしょうか?
ネット掲示板等のユーザーさんの投稿を一部抜粋しました。

すごいね。偉大な先人の役を、実際に面識のある偉大な元アスリートが演じる。いいじゃないか~

古橋先生から直接指導を受けたからこそ出来ることがあると思う。
頑張って演技して欲しい!

これはナイスキャスト。
楽しみです。

伝説のスイマーを伝説のスイマーが時代を飛び越えて演じる、こんなドラマがあるだろうか、凄い事になったなあ。

いだてんは、来年、東京五輪に合わせて再放送すると時間帯によっては視聴率取れるような気がする。内容的には結構面白いので。