一万円、五千円、二千円、千円紙幣の写真

こんにちは、アラ還おやじです。

財務省から紙幣が刷新されるとの発表がありました。
新紙幣の一万円札は渋沢栄一さん、五千円札は津田梅子さん、千円札は北里柴三郎さんが、それぞれ肖像に採用されるようですね。
また、新しい紙幣の裏には、新一万円札は東京駅(丸の内駅舎)、五千円札はフジ(藤)、千円札は富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」(葛飾北斎)の図柄となるようです。

新しい一万円札の肖像に渋沢栄一さんが採用となることで、1984年(昭和59年)に聖徳太子に代わり採用された福沢諭吉さんは引退となりますね。
かれこれ40年近く慣れ親しんだ福沢諭吉さんの一万円札とお別れするとなると、なんだか寂しい気持ちもしますが、新たな渋沢栄一さんの一万円札も早く手にとって見てみたいと思いますが、それはまだ暫く先。新たな紙幣は、2024年度上期を目途に発行されるとのことです。

新紙幣一万円札、渋沢栄一[引用元:財務省発表資料]

ところで、新紙幣に採用される渋沢栄一さん、津田梅子さん、北里柴三郎さんとはどのような人物なのでしょうか。
渋沢栄一さんは「資本主義の父」と呼ばれた実業家、津田梅子さんは「津田塾大学の創始者」、北里柴三郎さんは「近代日本医学の父」といわれる医学博士。
財務省のプレス発表には、次のように書かれていました。

渋沢 栄一(しぶさわ えいいち)【1840~1931】
第一国立銀行、東京株式取引所(現 東京証券取引所)、東京商法会議所(現 東京商工会議所)など生涯に約500もの企業の設立等に関わったといわれ、実業界で活躍。また、教育・社会事業・民間外交にも尽力。

津田 梅子(つだ うめこ)【1864~1929】
1871年、岩倉使節団に随行した最初の女子留学生の一人。1900年に女子英学塾(現 津田塾大学)を創立するなど、近代的な女子高等教育に尽力。

北里 柴三郎(きたさと しばさぶろう)【1853~1931】
世界で初めて破傷風菌の純粋培養に成功、破傷風血清療法を確立。 また、ペスト菌を発見。私立伝染病研究所、私立北里研究所を創立。後進の育成にも尽力。

この紙幣に採用する肖像については、法的には制約は無く今回の場合は、過去二回の前例にならって次の観点から決めたそうです。

  1. 精密な写真が入手可能
  2. 品格があり紙幣にふさわしい
  3. 国民の幅広い年代に知られ、業績が広く認められている

以前は、偽造を防止するために、聖徳太子や伊藤博文のように髭のある人物を肖像にしていたようですが、今では印刷技術も向上したので髭の有る無しは関係ないようですね。

奇しくも、新しい元号「令和」が発表された同じタイミングでの新紙幣の発表となりましたが、これは偶然だそうで、前回の新紙幣の発行から20年、新しい元号下での新紙幣の発行は、なんだかワクワクしますね。

でも、今後はキャッシュレスも進んで行くことも考えられますし、紙幣の存在価値というのは、どうなって行くんですかね。。。